・第1章
『ヨーグルトの働き』
・第2章
『血圧』
・第3章
『高血圧』
・第4章
『低血圧』
・第5章
『足は第2の心臓』 |
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「血圧は健康のバロメーター」という言葉をよく聞きます。
健康を管理し維持するためには、血圧の管理とコントロールが欠かせません。
高血圧は、心臓疾患や脳血管障害、腎臓の障害等の色々な病気を引き起こす原因になります。
また、低血圧は、朝、起床しにくく、体調がなかなか整わないので、日常生活に色々な影響が起きます。なお、血圧は日内でも常に変化していますので、自分の血圧の状態を知ることは、身体のリズムを整えるためだけではなく、健康管理と健康維持のためにも非常に重要なことです。
血圧とは、血管、特に動脈の中の圧力のことで、それは全身に血液を循環させ、血液を供給するために必要な力、もしくはエネルギーとなるものです。そのため人間の身体は、生きて活動するのに必要なレベルの血圧が保たれるような仕組みになっています。
では、我々の血圧はどのような仕組みになっているのでしょうか?
まず、その原動力になるのは、心臓による血液の拍出力で、その力に応じて、一定の血液が、一定の速度によって血管の中へ送り出されます。したがって、血管の中には心臓から送り出された量の血液が、主に血管内の血液として流れます。
もう一つの重要な要素は、血管の太さ(口径)と柔らかさ(血管壁の性質)です。すなわち、太く柔らかい血管ほど心臓からの血液の拍出は楽で抵抗は小さいはずです。
これらは、街の交通事情とよく似ています。大きな道路では大量の車も走れますし混みません。これに対し、細い道路へ同じ量の車が入り込んだとしたら、相当渋滞することになります。この道路における車の混み方に似ているのが、血管内の血液が示す圧力、すなわち血圧です。
したがって、血管が細ければ細いほど、同じ血液の拍出量に対して強い抵抗、すなわち血圧が高まることになります。
次に、道路では出来ないことですが、血管の場合、血管壁の柔らかさで血圧が随分違ってきます。すなわち、血管が柔らかく圧に応じて拡がることが出来れば、心臓から拍出される血液は容易に流れることが出来るので、血圧は下がることになります。
逆に、血管が収縮すれば血管は細く硬くなるので、血管内の抵抗は増大し血圧は上がります。
このように、血圧を構成する要素としては、心臓の条件と血管の条件が品質的な役割をもっています。
1.心臓の拍出量
2.血管の太さ
3.血管壁の柔らかさ
※ 2・3=血管抵抗(血圧=心拍出量×血管抵抗)
次に血管の太さや柔らかさ等を支配するものは何かと言いますと、一番大きな支配力を持っているのが「交感神経」です。ですから、交換神経が刺激されると、血管は収縮して血管壁も硬くなるので、血管抵抗が増して血圧は著しく上昇します。
次いで、血管壁の柔らかさに関係するのが、「動脈硬化」です。若い血管ほど柔軟に対応できますから血圧は上がり難いことになります。
普段から血圧をチェックして、体調の変化に気をつけるようにしましょう。
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