足は第2の心臓(健康は足から)
最近は、自動車やエスカレーター、エレベーターを利用することが多く、歩くことが少なくなり、その結果、全身の器官の機能がかなり低下しています。歩くことが少なくなれば、全身の筋肉を弱くするだけではなく血液の循環も悪くなり、心臓の機能や代謝機能も低下します。
また、血管も弱くなり、呼吸器が鍛えられないため、肺機能も低下します。足が第2の心臓と呼ばれるのもこうしたことからです。足は使ってこそ鍛えられるものです。
ではまず、足の仕組みから見てみましょう。
●足の仕組み
@丸い踵(かかと)
歩く時に最初に着地するのが踵です。踵の骨は着地の瞬間にかかる色々な力や衝撃 を吸収して、それに耐えられるようにがっしりと大きく、丸い形をしているのです。
Aアーチ式バネ
足はたくさんの骨が関節により繋がれており、アーチのようになっています。骨全体で 1つのバネの働きをしているのです。
着地する時は、バネの様にしなって地面からの衝撃を和らげ、さらに地面を蹴る働きを します。
B土踏まず
歩くということは、踵から着地をし、土踏まずの外側が着地してつま先で地面を蹴りだ すことを言います。
C指の広がり
歩行が安定して行えるもう一つの要因に「指」があります。
指の横への広がりは、足が横や縦にふらつくのを抑え、関節への負担を少なくし、歩き やすくします。
●老化は足から
人間の体には約200種類、650個の筋肉があり、その2/3は下半身に集中しています。
さらに上半身と下半身の筋肉の強さを、20〜25歳と60歳とで比較すると、上半身に比べて下半身の筋力は著しく低下しています。
「老化は足から」とは、まさにこのことなのです。
そして、足を健康に保つポイントをあげると、以下の5つがあります。
●足を健康に保つ5つのポイント
1. 足に合った靴を選ぶ
2. 背筋を伸ばし、正しい姿勢で歩く
3. 歩き方の癖を直す
4. 良く歩く
5. 平地だけではなく、階段や坂道も歩く
このような点に注意して、毎日少しずつ足を鍛えるようにしてみてください。