・第1章
『ヨーグルトの働き』
・第2章
『血圧』
・第3章
『高血圧』
・第4章
『低血圧』
・第5章
『足は第2の心臓』 |
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「ヨーグルト」は、牛などの乳に「アシドフィルス菌」や「ビフィズス菌」などの、「有用菌」と呼ばれるものを加えて発酵させて作ります。
古代の人たちは経験的にヨーグルトの効果をしっていたようです。それは、世界の文明発祥の地には、必ずと言って良いほどヨーグルトのような"発酵乳製品"が生まれて今日まで伝えられているからです。また、霊的な力があると信じられ、多くの地域で儀礼や薬代わりにも使われてきました。
さて、私たち人間の腸の中には、百兆個とも言われる、善悪様々な細菌が活動しています。そんな中でも「ウエルシュ菌」や「大腸菌」などは悪玉菌で、食べかすを腐敗させて有害物質を発生させます。これが"ガン"の原因を作り、血圧の上昇やコレステロールの過剰摂取を招いたりします。
人間は年齢とともに、この「ウエルシュ菌」などの悪玉菌が腸内に増え、このことが老化と大きくかかわっています。その点、ヨーグルトなどの発酵乳製品に含まれる「乳酸菌」は、これらの悪玉菌の増加を抑え、腸内を酸性の健康状態に保ってくれる、ありがたい働きをしてくれます。
ヨーグルトは、毎日200〜300ccを習慣的に食べると身体に良いと言われています。
ヨーグルトだと「乳糖不退症」の人であっても下痢を起こしたりすることなく、カルシウムなどを多く含む完全食品である牛乳を摂ることができます。
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「自家製ヨーグルト」をお風呂で作ってみよう!
<<用意するもの>> |
牛乳1,000cc/1パック(そのうち800cc〜900ccを使用) |
市販のプレーンヨーグルト50cc〜100cc |
牛乳は、出来れば乳酸菌の生きている「低温殺菌」のものを使用すると良いのですが、一般的な高温殺菌のものでもかまいません。
雑菌の混入・繁殖を防ぐ意味で、スプーンなどは一切使わないで、作業は手早くすすめましょう。
@1リットル入りの牛乳パックの口を開け、100cc〜200ccを別の容器に移します。
Aヨーグルトは買ってきた容器から直接牛乳パックに注ぎます。
B次にガムテープでパックの口を密封して、ピンチなどでさらにしっかり押さえ、上下に振ってよく混ぜ合わせるようにします。
そしてこれを発酵させるわけですが、、、発酵はなんと、家族が入浴を終えた浴槽のお湯の中です。じつは、乳酸菌が発酵するのに最も適した温度が残り湯の温度、38〜40℃なのです。牛乳パックの空間の部分が浮き袋となるので、一晩(8〜10時間)ぷかぷかとお湯に浮かせて発酵を待ちます。このとき、お風呂の蓋は閉めておいた方がいいでしょう。ただし、くれぐれも雑菌だらけの残り湯がパックに入ることのないように気をつけてください。
こうして出来たヨーグルトを"種"にして、次々に自家製ヨーグルトを作り続けることが出来ます。もし酸味が増して分離した状態になってしまった場合は、発酵のし過ぎです。
食べるのに問題はありませんが、次からは"種"のヨーグルトを少なめにするか、発酵時間を短くするなどの工夫をしてみると、滑らかな仕上がりが期待できます。
さぁ、こうして作った自家製ヨーグルトをたっぷり食べて、お腹の中から健康になってください。
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